三層の家

鉄骨3階建ての二世帯住宅を木の家にリノベーションしたいという依頼でした。屋根には太陽光パネルが72枚。使用年数を考えると、そろそろ交換時期なども合わせて検討しました。パネルの交換と蓄電池の設置について、日常の電気使用量と発電量との関係、パネル設置工事の費用、今回の改修による電気使用量の減少など、様々検討した結果、これまで26年ほど活躍してもらったパネルを降ろすことになりました。
建物本体は構造は鉄骨造のため、構造補強は行わず、断熱強化と空間の再構築を柱に進めています。当時の小さく分けられた部屋を大きく1つに、そして、2階部分を毎日、隅々まで使えるよう再構成しました。この計画により、薄暗かった部屋や廊下にも光が届き、とても暖かくなりました。また、富山の暮らしに合うように、大きく洗濯室も設けています。小さい子供たちとの暮らしは楽しくもあり、大変でもあります。少しでも楽ちんで経済的になる、暮らし方も含めたリノベーションとなりました。