011 葦簀(よしず)

写真は私の事務所(「白い家」の1階)です。近くのホームセンターにて購入し、設置しました。昨年、購入しようと思った際には既に売り切れていた(大きいサイズは入荷数が少ない)ので、ようやく設置することができました。これで西日への悩みが緩和されそうです。
size:2700mm(9尺)×2700mm(9尺)

事務所の窓は東面と西面に大きく採ってあるためダイレクトゲインによる熱負荷が高く、これまで夏期は室内のロールスクリーンを下げることで対処してきました。しかし、ロールスクリーンとガラス面との間は暖められるので、そこに溜まった熱による輻射(特に西面)が頭を悩ませていました。葦簀(よしず)を立てかけるのは、簾(すだれ)を下げるより簡単に設置できるので、今回の導入と相成りました。ワークスペースの前が少々薄暗くはなりましたが、パソコンのモニターが見やすくなった分、こちらの方が落ち着いて仕事ができそうです。また下草(オカメザサ)の一部も日陰になりますが、もともと半陰の土地を好む樹種なので枯れる心配は無さそうです。
ビル建築ではダブルスキンという工法(外壁面のさらに外側(60~90cm)にガラス張りの外壁面を設け、熱エネルギーをコントロールする工法)を見受ける機会が増えてきましたが、簾や葦簀は日本文化が培った「原始的ダブルスキン」と言えるかもしれません。(A)