018 大阪中之島合同庁舎

所 在 地 大阪市福島区
延床面積 64,692m2
構  造 鉄骨造+鉄骨鉄筋コンクリート造
規  模 地上25階(約120m)、地下3階

ガラスの壁面(カーテンウォール)が庁舎で、左下手の白色の塔は地下に設置されている設備機械のための煙突です。大阪中之島合同庁舎は大阪で勤めていた設計事務所を退社する直前に竣工した建物で、おそらく私が設計する最後の大型物件となるでしょう。

一口に設計といっても私の立場は、このプロジェクトの設計チームの一員でした。大型物件になると複数のスタッフが集まって(意匠・構造・設備・インテリア・ランドスケープなど)1つの建物を設計することになります。そうしないと決められた工期に間に合わないのは勿論ですが、隅々まで目が行き届かない建物になってしまいます。その中でも意匠担当者はオーケストラで例えるなら指揮者のような役割を担うことになります。私は意匠担当としてこのプロジェクトに携わっていましたが、設計チーフの理解もあり、割と自由に設計させて頂きました。
諸事情により地方都市へ移ることになり、当面は住宅建築に限定して活動の場を持つことにしました。もちろん活動拠点を移していきなり大型物件に携われることは稀ですし、それ以上に建物全体に目を行き届かせたいと熱望していたからに他ありません。以前は5年単位くらいで1つのプロジェクトに携わっていましたが、現在は1年単位で複数のプロジェクトに関わることになりました。おかげで、住まい手の幸せな笑顔にたくさん会えるようになりました。(A)