058 雨音

白い家」には一部(2階のデッキ部分)を除いて雨樋がありません。雨の日には屋根から落ちる雨粒が一定間隔で線状に地面の砂利と石板を打ち付けます。デッキ部分に設けている樋も竪樋はありません。樋に取り付けた2本のパイプからそれぞれ、地面に設置した手水鉢と大きな瓶に流れていきます。お陰で少しでも雨が降り出してもすぐに気が付くので、(雨に気付かないで)洗濯物が濡れてしまうこともありません。

雪の降る北陸では、雨樋は雪の落下に伴い破損してしまうことがあります。ですから樋をつけない方が良いのかもしれませんが、梅雨時期にはまとまった雨がふるので設置する場合が殆どです。雨樋は住まいの周囲(特に基礎まわり)が湿気ないようにするための設備です。ですから丈夫で長持ちする住まいをつくる上では欠かせないでしょう。しかし、写真のようにRC造(鉄筋コンクリート造)の住まいだったら必要ないかもしれません。またお寺などの大きな屋根を持った建物の場合、通常の雨樋では屋根面の雨を処理しきれないので設置することはありません。そんなことを考えているうちに、景観上も好ましくないものを付けるより「雨が線状に落ちる様子を楽しもう」と思って設置することを止めました。雨樋を付けないということは地盤面の排水をより考えなければいけませんし、案外厄介です。(白い家では砂利の下に通水管を通して排水しています。)それでも、ポタポタ、シトシト・・・、色々な雨音を聞くことができたのですから、設けなくて良かったと思っています。子供の頃から雨降りは嫌いでしたが、我が家に居る場合に限っては雨の日も悪くないなと思うようになりました。(A)

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  1. aiarchi より:

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    雨水を地面に還すということは、私も考えたいところです。今の日本は、どこもかしこもアスファルトやコンクリートで固められ、降った雨が地面に浸透する自然界のすばらしいシステムが壊されています。地球温暖化の危惧が叫ばれている今、雨を地面に還すことを真剣に考えていきたいです。

  2. miz-arch より:

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    私の住まいの周辺に建っているいろんな施設の廻りもアスファルトで覆われています。特に郊外型の店舗は駐車場を確保するために、あきれるほどの面積のアスファルトで覆われています。こういう光景に出会うたび、一本でいいから木を植えて欲しい・・・と思うのですが、生産性と効率を重んじる今の社会には、馬の耳に念仏なのでしょう。それでも私たちだけでも抵抗と提案を続けましょうね。

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