067 建築家と設計士

扶桑社より本日発売された雑誌「行列のできる建築家名鑑」(¥1,800円)です。
嬉しいことに、この雑誌への掲載依頼(当時は企画段階)が舞い込んできたのは数ヶ月前。タイトルもどんな方が載るのかも分からないまま依頼に応え、取材を経てかたち(本)となりました。
「行列のできる建築家名鑑」というタイトルには、いささか驚かされたし、掲載されている面々にも驚かされました。著名な「建築家」と呼ばれる方々のオンパレードです。私たちが同列で扱われて良いのだろうか・・・。それでも店頭には既に並んでいます。

私たちの考える「建築家」という職業はクライアント(依頼者)の要求に応え、提案事項を大いに盛り込みながら空間を創出する人を差す言葉であると考えています。また「設計士」はクライアントの要求に対し、忠実にかたちを造って行く人を差す言葉だと考えています。ですから「建築家」による設計は、クライアントの想像を超える空間をもたらすことが多いのでしょう。
メディアに取り上げられる場合の殆どは、私たちでさえ「建築家」として扱われます。しかし私たちにとって「建築家」ということばは、非常に重いものであり、自分で「建築家です」と名乗ることはありえないと考えています。それは「建築家」の創りあげる空間が、時と場合によってはクライアントの要求にそぐわないものを生み出すことがあるということを知っているからです。ですから自戒の念を込めて「建築家」と自称することを拒み続けるでしょう。
建築士、設計家など他にも呼び方はいろいろあると思いますが、未だに自分を何と呼んで良いのか分からないのです。それでも「建築家」に仕立て上げられた私たちの思考を少しでも多くの方に分かって頂けるなら、雑誌の中だけは「建築家」になることにしましょう。(A)

067 建築家と設計士” に対して1件のコメントがあります。

  1. aiarchi より:

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    自分で事務所を出して仕事をするようになっても、やはり自分自身を「建築家」というのはおこがましい・・・と感じるものですね。尊敬する建築家の本を読んだり、話を聞いたりすると、「あんな建築家になりたい・・」と夢見たりするものです。
    この本を読んで、miz-arch様のような建築家になりたい!!と夢を持ってくださる方がたくさんいらっしゃることでしょうね。

  2. miz-arch より:

    SECRET: 0
    PASS:
    私にとっての「建築家」は雲の上の存在の方々です。
    あ、あの人にお会いした!・・・なんて、今でも浮ついてしまうくらいです(笑
    建築家の「作品」に触れると、上の空で写真を撮ったり・・・。
    本を読んで下さった方の中から、同じような考えの方が出来て、ネットワークが広がるのが理想です。

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