069 収納スペース

これは「白い家」の西側に設けられた収納スペースの写真と詳細を表した図です。この収納スペースが西日対策を兼ねて設けられているという話は以前に書きましたが、このスペースはこの住まいをきれい(片付いたように)に見せるために欠かせない場所でもあります。
バルコニーへの開口部を挟んで右手(写真奥)は衣類を収納するためのスペース(幅2間(3.64m))、左手(写真手前)は書籍等を収納するためのスペース(幅3間(5.46m))です。ここに6枚(幅0.5間)の扉を設け、収納されているものを見えないようにする(隠す)ことができるようになっているのですが、通常は衣類のために4枚使用しています。残された2枚は時間帯や季節に応じて移動させて使用しています。(日中は書籍の収納で雑多な部分を見えないようにし、夜間はバルコニーへ出るためのサッシの目隠し(カーテンの代わり)として使用しています。)また急な来客などの非常時(?)には、この壁(扉)を全て書籍側に移動させると、壁(扉)のうしろがどうなっていようと気になることはありません。(今のところ、そのような使い方をしたことはありませんが・・・。)
雑誌等で収納の全く無い間取りを見かけたりしますが、これに対し私たちは否定的です。それは阪神淡路大震災の際に転倒した家具(収納)の下敷きになった方を知っていますし、収納が住まいを美しく見せると考えているからです。住まいが「片付いている」ためには、そのスペースごとに適切な収納を設ける必要があります。まとめて設けられた収納(納戸など)では結果的に「普段使いのもの」は使用する場所にあふれてくることになるからです。そのためには住まい手の暮らし方を見定め、その空間にどの程度の収納を準備するかということが最も重要になってきますが、このことは「部屋の広さの確保」と相反する部分でもありますから、そのバランスをどうするかということに毎回頭を悩ませながら設計しています。(A)

069 収納スペース” に対して1件のコメントがあります。

  1. soe より:

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    これだけ大容量の収納があると片付けもし易そうですね
    可動式の扉が付いている事で見せる収納と隠す収納が分けられて大変機能的ですね
    おっしゃる通り収納場所を決めていても普段使うものは身の回りにあふれてきます
    部屋が狭くなるのは困りますが身近にちょうど良い収納を取り入れると部屋がうまく片付きそうです
    参考にさせて頂きます

  2. miz-arch より:

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    実際にはこの他に、箪笥を2竿と収納棚を2竿併用しています。またこれ以外にも居間や食事室には別途造り付けの収納を設けています。
    この造り付けの収納はアクティブな収納物(普段着用する衣類や本、子供のおもちゃなど)のために使用していますが、今のところ全体の60%の使用率に留まっています。子供が成長すると収納物も増えてきますから、これから利用率があがりそうです。

  3. ムラ-ノ より:

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    収納スペ-スの写真の床の部分は確かTSウッドハウス産床板ですね。11/5・6にTS伐採ツア-に参加してきました。TSの創始者のうち4名の方にお会いできましたが、みなさん愛すべきキャラクタ-で、TSの人にも木にも魅せられてしまいました。自分の建てる家の木があの山であの人達が育ててくれて木材にしてくれるのかと思うと、何か特別の意味をもってくるような気がしました。あんな山奥はじめてでした。でもその人と自然に感動いっぱいでした。

  4. aiarchi より:

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    収納についてのご意見、同感です!
    子供がおもちゃを片付けない!!とイライラする前に、子供が片づけしやすい収納スペースを確保したり、片付けが楽しくなるような環境作りをすると、本当に上手に片付けが出来るようになります。どこに何を片付けるかは子供に任せ、自主性を育てるのにも役立ちます。家が片付かない!!とお嘆きの方は、まず片付ける場所を確保することから始めるといいと思います。miz-arch さまのblogを借りて、とても偉そうに語っている私は誰?って感じです。スミマセン・・・。

  5. miz-arch より:

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    >ムラーノさん
    TSの方々のお話を聞くと、木は林業家が端正こめて育てあげているということが伝わってきますよね。しかも2世代、3世代(60~80年)をかけて出荷されるわけですから、とても根気のいる仕事です。
    大切な木を使わせて頂くのですから、私たちは樹齢以上に上部で長持ちする住まいを造らなければいけないと思っています。
    ともあれ、お疲れ様でした。
    >aiarchiさん
    ご指摘の通り、「片付けるための環境づくり」が大切ですね。片付けることを遊びを通して躾けていくことで、子供にも片付けの意識が芽生えることを期待しています。。。でも当分、先の話かも。
    結婚・出産・育児・・・、私生活での経験が私たちの「住まいの設計」に対する考え方を変化させています。(こういったことは、特に女性の方が敏感ですね。)そういった変化を最も表しているのが「収納」かもしれません。

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