077 フロアスタンド
「白い家」では手元を照らす照明としてフロアスタンドを使用しています。写真のものは大阪に住んでいた頃より愛用していたものですが、新居の建設と同時に2台追加購入し、現在3台所有しています。一般的にはシルバーの製品の方が有名ですが、木の住まいには黒い製品の方が馴染むようです。
artemide社 TOLOMEO LETTURA (イタリア製)
デザイン:Michele De Lucchui (ミケーレ・デ・ルッキ)
電球:E17 ミニクリプトンランプホワイト 60W×1
size:H1670mm×W230mm×D1020mm
weight:5Kg
住まいの中の明るさについては、これまで何度か記載してきましたが、一般的な日本の家庭で暮らしている方が私たちの住まいに訪れると、暗いと感じることが大半だと思います。それは基本照度を落としているからで、(生理学的な見地から判断して)夜間に明るくする必要がないと考えているからです。一方、夜間でも読書をしたり学習、仕事をする住まいもあるでしょう。そういった際には写真で紹介したようなフロアスタンドを使用することをお勧めしています。手元の明るさが必要な場所(人)のみを照らし、必要のない他の家族に迷惑をかけることがありませんし、住まいの中の雰囲気もその方が美しいからです。
以前、大阪の設計事務所で勤務していた際に照明デザイナーの方々と話をする機会がありました。その際に気付いたのが北欧の家庭と日本の家庭の夜間照度の違いでした。夏期は白夜で覆われますが、その分、冬期は暗いイメージの北欧の住まいの照度が高くないということは、ある意味カルチャーショックでしたし、よくよく考えると他の欧州諸国でも夜間の照度は高くなく、日本の住まいだけが異常に高いことに気付くきっかけとなりました。
当時住んでいたマンションの照明器具(天井付けの蛍光灯)が故障したのを機にモーガルソケットのペンダントに代え、補助照明として購入したフロアスタンドですが、今ではこの生活当たり前のようになっています。また私の住まいの寝室には照明器具すらありません。代わりにフロアスタンドが2台のみベッドサイドに置いてあります。(A)
“077 フロアスタンド” に対して3件のコメントがあります。
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シンプルなデザインのフロアスタンド良いですね
部屋の雰囲気にもソファーとも相性が良くて素敵です
私も普通の家庭にくらべると照明は暗いと思いますが必要な場所に明るさがあれば良いですしそれなりに快適に暮らしています
夜に明る過ぎる部屋は落ち着きません・・・
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私も大阪在住時から照明はレセップとスタンドの併用で過ごしています。
大戦を経験されている方々には「薄暗い照明を嫌われる傾向」がありましたが、最近はこういったお話を聞くことも少なくなり、電球採用の照明計画が提案しやすい傾向になりました。
が、逆に「蛍光灯照明の明るいリビング」を希望された時の対応作戦がない事に気が付き・・・悪戦する予想です!
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>soeさん
ソファーの革の色とも合ってますし、スタンドを構成する部材もシンプルなので、住まい全体とも合っていると思います。
soeさんのように、全体が明るくなくても快適な生活が可能であり、
むしろその方が良いということに皆さんが気付いて下さると、
きっと私たちのプレゼンテーションも進めやすくなるはずです(笑
>atelier-tenさん
住まいの中を蛍光灯照明をたくさん点けて・・・という要望の方には今のところお会いしていませんが、もしそういうご要望があった場合は、まず根気強く説得していく、もしくは将来的に変更対応が効くような設計をするしかないと思っています。
私のところでやっているような構造材(木)が表しとなる住まいでは、電球色照明の方がインテリアの雰囲気は格段によくなるので、それをどこまで理解して頂けるか。。。奥の手は自宅を開放することです(笑