084 基礎工事

写真はこれから基礎コンクリートを打設する前の準備工事が完了した際に撮影したものです。
私たちの設計する住まいは、丈夫で長持ちする家をつくるために「ベタ基礎」という底板と立上りが一体になった基礎としています。写真に見えるビニール質の部分はポリエチレンフィルムで、床下の湿気が上がらないようにするためのものです。
この後、配筋を行いコンクリートを打つのですが、電気や衛生設備などの先行配管がある場合には、この段階で各業者さんと打合せし、位置を決定していきます。その後、検査(私たちが確認します)を行い、不具合があれば調整後、コンクリート打設となります。
現在は雪の降る寒い時期なので、コンクリートを打設できる日も限られてきます。これは気温が氷点下になる場合、コンクリートが固まるまでにコンクリートの中の水分が凍結するのを防ぐためですが、養生と温度管理を十分行なえば問題ないことでもあります。また、コンクリートは出荷段階でその日の気温に合わせて調合されるので、寒い日は強度を予め上げたものが出荷されてきます。一般的には炎天下のコンクリート打設の方が監理に神経を使うことになります。これはコンクリート中の水分が急速に奪われるのを防ぐためで、真夏の現場では散水しているところをよく見かけます。

ベタ基礎について話を戻しますが、建物が不同沈下するのを防いだり、建物に加わる力を分散させるなどの構造的なメリットがあります。また床下の土間からくる湿気を防いだり(ポリエチレンフィルムを全面に敷きます)、シロアリの侵入を防ぐなどの工法的なメリットもあります。また反対にコンクリートや鉄筋の量が増えることからコストがかかることがデメリットとして上げられますが、丈夫で長持ちする住まいづくりを目指す上では、できるだけベタ基礎とした方が良いと私たちは考えています。(A)