091 色見本

これは現場等で塗装の色を決めるための「塗料用標準見本帳(ポケット版)」です。無数にある色を色相・明度・彩度によって数値化し、日本塗料工業会が発行しているもので、2年に1回発行されています。この中から選択した番号を指定して現場に伝えるのですが、なかに思ったような色が無い場合は複数の番号を指示し、色を調合して頂くことになります。

私の事務所で使用している見本帳は現在のところ2001年版を最終にアップデートされていません。(紫外線で退色しないように暗所で保管しています。)これは定期更新で色番号が大きく変わることもなく、同じように指定した色でもロット(同時に製造される単位)が変われば微妙に異なっているので、当てにならないからです。また周囲に使用する素材(特に木材)の色は時間を経過すると共に変わっていきますから、それと合った色を選択するという方が大切だと考えています。
私たちの場合、使用する塗料の色は限られています。一番多く使用するのが白です。一口に白といっても、これまた多数の種類があり、その中の一色を決めるのにはとても苦労しました。仕事・プライベート問わず、外出先で色見本を当ててみたり、実際に現場で使用した際に感じたことをもとに修正したりした上で決定しました。一旦決まってからは他の色(白)を模索することは無くなりましたが、それでも住まい手から「別の白を・・・」と依頼されたら、またサンプル片手に動き回ることになるのでしょうね。(A)

091 色見本” に対して2件のコメントがあります。

  1. atelier-ten より:

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    私のところも・・・2003年版が最終になっています。
    先日、塗装屋さんに最新版を見せていただいたところ・・・
    使える色(彩色の良い色・極薄い白の代わりに使える色)が増えたように思いました。
    塗装屋さんにお借りすれば事足りるって程度ですが、アップデートしても良い時期かなぁ~と思ったりしているところです。

  2. miz-arch より:

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    それは良いことを聞きました。
    久々にアップデートの手配しないといけませんね。

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