101 動線

写真は昨年末に竣工した「金屋町の家」ですが、手前がリビング、階段の奥に見えるのがダイニング、そしてその左手にはキッチンがレイアウトされています。また右手は浴室等の洗面スペースやトイレなどへつながっています。これらは連続する空間ですが、縦格子や階段、セミオープンの壁などによって各々の空間が柔らかく区切られ、住まいに広がりと変化をもたらせています。

私たちは住まいの設計を行う際に、できるだけ廊下をつくらないという話は以前も書きましたが、この住まいも同じように造られています。結果、リビングからダイニングへは階段の下を通り抜けたり降り口を通ったりと複数の動線(人の行動する経路)が発生します。他にもキッチンを経由したり写真では見えませんが右手の納戸を経由したりと複雑な動線が考慮されています。ここでは「複雑」と表現しましたが、これらは住まい手の行動パターンを把握し整理した上でプランニングされているので、住まい手にとっては考えずに行動できる快適なものとなっているはずです。
私たちは住まいの動線を計画する上で「行き止まり」をつくらないということに重点を置いています。それは、行き止まりが多い住まいは使いづらい(住みづらい)ですし、くるくる回る動線(回遊動線)の方が住んでいて楽しいからです。この住まいでもお子さんたちが自由にくるくる駆け回り、まるで忍者屋敷のようでした。住まいの大小にかかわらず、住まいの中で「かくれんぼ」や「おにごっこ」ができるような空間が理想だと思います。(A)

101 動線” に対して2件のコメントがあります。

  1. aiarchi より:

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    miz-archさま、あけましておめでとうございます。
    新しい年の初めに、101番目の投稿、区切りのよさが気持ちいいですね。
    おチビ様(失礼・・)は、健やかにご成長のことかと・・・。
    今年もますますのご活躍お祈り申し上げます。

  2. miz-arch より:

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    aiarchiさん、お久しぶりです。。。というか私が・・・(苦笑
    わが家のチビたちは、年々パワーアップして暴れまわっております。
    今年はスローペースですが定期的に投稿を行いますので、
    気の向くまま立ち寄っていただければ幸いです。

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