103 木構造

写真は先頃上棟した「掛尾の家」の建て方の時のものです。こちらの住まいは木造2階建て、工法は在来工法になります。ちなみに構造材には昨年来より取組んでいる「ウッドマイレージ(木材の量と木材の産地と消費地まで輸送距離を乗じたもの)を低減する試み」として選んだ能登産の杉を使用しています。

私が木構造を学んだのは阪神淡路大震災のあとに立ち上げられた“MOK SCHOOL”に通い始めたことが切欠でした。それ以来、木構造というものと付き合っていますが、私たちの設計する住まいでは木材の大半が見える「真壁造」としています。そのため空間に対していかに構造材をきれいに見せるかということに注視して設計を進めています。そうなると構造材の組み方、適切な寸法など全て自身の手で決定した方が良いという結論に達しました。そのためにあちこち奔走し木構造に対する知識を養ってきたわけですが、それでも特殊な工法(組み方)の場合は、専門家(大学などの研究機関や構造家など)に相談することにしています。構造設計者と協議するにも同程度の知識がないと一方的になりますし、この点では木構造について学んでおいて良かったと思っています。
私たちが事務所を開設して5年になりますが、何故か設計依頼をされる方の大半が当初より木造の住まいを希望されます。これは私たちのこれまでの作品をご覧頂いているからこそとは思いますし、それはそれで誠に嬉しいことではありますが、住まいによって望ましい構造や工法があります。ですからその折々で話し合って決めていければと思っています。ちなみに私たちの住まいである「白い家」は鉄筋コンクリート(RC)造と木造の混構造ですが、これも私たちの住まい方に最も適した構造として選択しています。
いつのまにか「木造で・・・」が合言葉のようになっていますが、そのときの正直な感想は「一応、鉄骨造やRC造もできるんやけどなぁ・・・」なのです。
さてさて次の住まいは何造なんでしょう。。。(A)

103 木構造” に対して2件のコメントがあります。

  1. junyapine より:

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    はじめまして、というかお久しぶりですというか悩むところですが。
    大学の研究室の後輩になります、石川のjunyapineと申します。
    ご活躍は隣県でも聞こえていましたが、HPを発見したのでつい書き込んでしまいました。大学の同級だった福井の丸山晴之さんもですが、同じ北陸で活躍されてることを嬉しく思います。自分も頑張らなと思う次第です。
    勉強させていただきます。

  2. miz-arch より:

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    じゅんや君、お久しぶりです。そういえば、昨年末に東京で清水さん、北君らと合流しましたが、これまた懐かしかったです。
    丸山君の活躍している様子は風の噂で聞き及んでいます。というか、先日電話頂きましたw
    こういうネットワークっていいですね(^^
    近くにお越しの際は、遠慮なく立ち寄って下さい。では。

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