104 地下水熱ヒートポンプシステム

こちらは「金屋町の家」で採用した「地下水熱ヒートポンプシステム」の模式図です。
簡単に説明すると、右手の赤い箱がヒートポンプ(熱交換器、サンポット社製)の本体で、地下水から採熱し室内の冷暖房(24時間)に利用する・・・というシステムです。
最初にこのシステムと出会ったのは、「桜町の家」にペレットストーブを導入した際に出会った、光栄建設(北見市)の土屋社長からの紹介でした。丁度その頃、富山では豊富な地下水を暖房に利用できないかと漠然と思っていたので、実際に北見へ赴き実際に導入されたシステムを見学させて頂きました。このシステムは本来、「地中熱」を利用するために開発されていますが、北海道の地中の温度より高温で、古くから井戸水利用をしている富山の地域特性を踏まえ、このシステムに地下水熱を利用することにチャレンジしました。
※このシステムはNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成18年度の補助事業として指定されました。
住まい手との出会いも光栄建設さんを通じてでした。同じ頃に地中熱ヒートポンプシステムに興味を持たれた住まい手が、光栄建設さんに問合せをされ、また偶然書店で手に取った雑誌に私たちの設計した住まいが取り上げられたことに運命を感じられたそうです。こうして出会い完成した金屋町の家には、この冬、(住まい手の言葉をお借りすると)カリフォルニアの風が流れ、快適に過ごされているようです。しかも消費するエネルギーはエアコン1台分。システム検討から導入までお世話になった土屋社長と導入に踏み切ってくださった住まい手に感謝!
悩みながらも本当に勉強になり、とても楽しい時間を過ごせました。(A)