春の便り

春になり、ずいぶんと暖かくなり、ニュースでは連日桜の開花情報で持ちきりのようです。
そんな折、山田の家の住まい手さんから、自宅前の桜を撮った写真が届きました。

設計の依頼を受けた折に、「新しい住まいからは道路向かいのお寺の桜が見えるといいな。」
と要望を頂きました。
当時見せて頂いた写真には立派で美しい満開の桜が写っていました。
住まいに周辺の景観を取り込むのは容易ですが、外に向かって開きすぎるとプライバシーが保てません。
この住まいも例外ではなく、お寺の境内から住まいの様子が良く見えます。
そこで部分的に景色を切り取るような窓を設け、住まいから境内の木々が印象的に見えるように考えました。

予定では今年の桜の満開の季節に再び訪れ、何としても直接眺めたいと思っていましたが、
あいにく今年は例年よりも桜の開花が早く、また私たちのスケジュールとも折り合わなかったので、
住まい手さんに無理を言って、冒頭の写真を送って頂きました。
そこに写っていたのは満開の桜と、住まいから見た風景でした。
特に玄関の扉を開けたら満開の桜が見える(2枚目の写真)風景は印象的です。
そして設計者の私にとっては、思い通りの見え方に思わずしたり顔になりますね。
残念ながら2階の窓からは、ちょうど同じ高さにあるおびただしい数の電線が目に入ります。
それでも、その奥には美しい桜と境内の木々が見え、素晴らしい借景に出会えます。
住まい手さんは相変わらず忙しくお過ごしのことと思いますが、無意識に見えるこの借景が
暮らしの中に潤いとゆとりをもたらせてくれることでしょう。
来年こそは、是非とも桜をこの目で見たいものです。(A)

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