137 住まいのお手入れ 外部編

日曜のお昼近く。所要で近くまできたので池田町の家を訪れました。昨年、雑誌の取材を受けた折、以来ですから1年弱ぶりでしょうか。きれいに手入れされたお庭の様子はいつ見ても素敵で、このクオリティがご近所さんへ波及していけばいいなと思います。今年の夏は2階の手摺(写真左上)からタープを吊るされたそうで、木の住まいでの生活を存分に楽しんでおられる様子でした。

さて今回訪れたのは8月の中ごろに相談を受けたことによります。玄関ポーチの杉の木の柱が灰色化したので、どうにかならないか。。。という内容でした。

 

 

 

この住まいは紫外線には一番弱いクリア塗装を選ばれています。弱いといってもUVカットの成分が入った塗料なので、メンテナンスを怠らなければ綺麗な杉の色を保つことが出来ます。ところが透明ゆえに塗料の効果が落ちてきたかどうかの判断がつきづらく、気がついた頃には灰色化が進行しているということも珍しくありません。そこで対策品を紹介し、試していただくために訪れたという話です。

木材の主要成分はセルロース、リグニン、ヘミセルロースですが、中でもリグニンが光に敏感な成分と言われています。これらの成分が紫外線などの光を吸収して、化学変化を起こし木材の色が変化(灰色化)していくようです。この変色した表面の部分を洗い流す薬剤を紹介し、試した結果としてあとで頂いたのが写真の状態です。beforの写真がないので判りづらいかとは思いますが、少なくとも元来の木の色を取り戻しているのが判るかと思います。施工前は8割程度がグレーになっていたので驚くべき効果です。

 

でもここで安心するのは禁物。また変色してしまう前に仕上げのUVカットをお願いします。話によると新しい状態よりも深部まで浸透し易いので塗装の効果もよくなるとか。これもまた経年変化が楽しみですね。
これだけ万全にメンテナンスを行っていただけ、設計者冥利に尽きます。今度伺うときは少し時間に余裕のある時にしますね。それでは、また。(A)

 

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