富山の木の剛さ

先日、木材研究所で木材のヤング係数の測り方の講義を受けました。
木の剛さを示す係数をヤング係数で示します。
ヤング係数が高いほど、変形にしにくいといえます。
人間みたいに育った環境によってヤング係数も変わってくるのが、
木材の難しいところです。

ちょうど「出窓の家」のに使用する木材を尾久木材さん(富山市)
に揃えてもらったところなので、実際に計測してみました。
特別に木材研究所からも来て頂き、私たちの準備した計器との誤差を確認しながら
また、使い方の詳細を確認しながら進めました。

結果からお伝えすると、予想より好成績。
正直、何本かは数値が低いのもありましたが、
全体のバラツキは少ない方でした。
しかし、尾久さんと話すとその理由がわかります。
丸太の状態である程度わかることがあります。
「年輪の詰み具合や、色や曲がりなどで良い丸太を選んで購入しているからだ」
とおっしゃっていました。
富山の材木が良いということではなくて「良い木もあるし、悪い木もあるんだ」
ということを理解しないといけないと話しておられました。

木を熟知している製材所と、大工の経験がちゃんと数値によって
証明されたことがとても印象に残りました。
余談ですが、担当する長岡大工が、これは強そうだと予想していた材木も
実際に数値が良かったことが確認され、鼻高々に作業されてました。
恐るべしです。(K)

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