ななめ壁の家


内部空間と外部空間を交互に挟み込むようなかたちで計画はスタートしました。ところがコロナ禍に伴う緊急事態宣言により対面での打合せが制限され、この間を利用して概算見積を行い、原案を大幅に見直した結果、住まい手にあった新しい空間のかたちが生まれることになりました。
ダイニング上部に大きく広げた吹き抜け空間は、ゆるやかに傾斜した壁と頂点の局面により過剰に高く映らないようコントロールされ、キッチン上部に差し込まれたデッキスペースと相まって、この住まいの印象的な空間を形成しています。また、リビングの畳空間と外部ウッドデッキをつなぐダイニングは一段下げた土間空間として、連側的に空間がつながるような設計となっています。プライベート空間を主体とした2階は、回遊性を持った空間とし、面積以上の広がりと家族構成の変化に柔軟に対応できるような計画としました。
この自由で楽しい住まいのなかで、ご家族のアンサンブルがどう奏でられていくか、とても楽しみです。

雑誌掲載:「家づくりナビ 2021年5-6月号」