088 プリーツスクリーン

こちらは「東山台の家」のダイニングの写真ですが、画面奥の掃き出し窓(床まで開いている窓)にはプリーツスクリーンが設置されています。
プリーツスクリーンは1枚の紙(この写真のものはポリエステル)をジグザグに折ったものを上下することで外光をコントロールします。この住まいでは、手漉き和紙のような模様が出るタイプを使用しています。

住まいには必ずカーテンやロールスクリーンなどの光を遮断するものが必要となってきます。遮光の機能が必要であればそのような生地を選択しなければいけませんし、日中に外部からの視線をカットする目的であればレースのカーテンのようなものを準備しなければいけません。カーテンの場合、通常はレース(日中の視線をカットするため)とドレープ(夜間の視線をカットするため)の2種類の生地が必要になってきます。
私たちは住まい手に、カーテンよりロールスクリーンやプリーツスクリーンを薦めています。それは(1本だけですむので)安価であることや、カーテンに比べ(窓面が結露した場合にその水分による)カビが生える可能性が低いこと、開けた場合に視界の邪魔にならないこと(カーテンは畳み代が大きい)などを理由としています。
なかでもプリーツスクリーンは先に紹介した和紙模様の製品があるので、私たちの設計するような住まいをコーディネートする上では、より魅力的なツールだと思います。残念なことに「開ける」、「閉める」の2つの操作しかありませんから、レースのカーテンのように日中に外部の視線を気にしないで・・・ということを望まれる方には不向きかもしれません。それでも外部の視線が気にならない程度に足元だけ開けたりすることで対応できると考えています。(上下を開け、中間点を隠すような製品もあります。)また日中は閉めていてもある程度の光がやわらかく差し込みますから、住まいが暗くなることはありません。他にも塀など外部側で視線に対する問題をクリアする方法はありますし、なるべくレースなどの生地を通さずに外光を取り込むような生活の方が魅力的ではないでしょうか。(A)

088 プリーツスクリーン” に対して2件のコメントがあります。

  1. atelier-ten より:

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    私の場合も「どうも?障子の世界から抜け出せない」ためでしょうか?フラット系の生地使いから展開になります。大胆なドレープ使いも魅力ではあるのですが、操りきれないですねぇ~。・・・セットで「グリグリのモールディング」もマスターせにゃいけませんしねぇ~

  2. miz-arch より:

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    私も基本的にはフラット系です。ですから装飾的なカーテンレールやグリグリのモールディングも当面は無縁の世界です。でも住まい手が使用したい場合は・・・悩むでしょうね。

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