129 遮光ネット

暑い夏。節電が叫ばれるこの時期ですが、わが家には未だにエアコンがありません。そもそも過度に冷えた空間が苦手なのと、小学生の子供が居るので夏らしく過ごしたいからです。最近の小学校はエアコンが入っていますが、体育の授業を始めエアコンの無いところで過ごすことも多いはず。涼しい室内にばかり居るのでは忍耐力がつかないのではないでしょうか。
わが家は冬のダイレクトゲインを大きくとるために東面に大きな大きな窓をつけています。その分、直角に入ってくる夏の日差しは大敵で、これまでは葦簀(よしず)を設置することで日差しを遮ってきました。ところが葦簀は数年もするとバラバラに解けるようになってしまいます。その都度買い換えるのもなんだかなぁという思いで、昨年からは農業用の遮光ネットを設置することにしました。これなら入手しやすく、どなたでも気軽に試すことが出来るような価格です。そして今年は写真のように事務所部分にも遮光ネットを設置しました。風が吹く度に揺られて見た目も涼やかです。朝8時頃にコンクリート壁面の温度を測定したところ、日差しを受けているところとネットに覆われた部分では4℃の差がありました。熱伝導で伝わっていると事を考慮すると十分な効果です。さらに外気温と室内温は8℃近い差があります。断熱材の効果もありますが、これには驚きました。

(左)屋内(右)屋外


これに気を良くしていたつい先日のこと。打合せで事務所に来られた住まい手さんから思いもよらぬ言葉を頂きました。
「中は案外明るいのですね。」
この言葉で我に返りました。遮光ネットで覆うことが道行く人に対する省エネ運動にもなると勝手に思っていたけど、暗いなんて思われていたのでは効果も半減!そして「あの家、暑いんじゃないの?」なんて思われようものならマイナス効果。。。
そもそも夏の日差しは強いですし、開口面積も大きいので、室内は程良く薄暗くなった程度です。おそらくは黒いネットを使用していることが原因でしょう。ちなみに事務所の接客スペースにエアコンは有りますが、この日はエアコンの無い住居部分で打合せを行ないました。先頃DCモーターで動く静音の扇風機を手に入れましたので、十分涼しく打合せを終えることが出来ました。それでも来年は、より涼しく見えるように白系の遮光ネットにしようかな・・・と夏の過ごし方への模索はまだまだ続きそうです。(A)

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