138 住まいが完成してから

住まいづくりは建物の完成がゴールではなく、準備段階のゴールであり、
建物の完成後が本当の意味でのスタートになります。
立体的には何も見えなかったものが、ようやく形になりイメージが実像に変わります。
そこで住まい始めると少なからずとも当初のイメージと異なる部分や
微妙なずれなどが出てくることでしょう。
特に住まい手の変化(身体的なものや家族構成など)による部分が多く、
その都度、ご自分の住まい方に合わせてチューニングする作業が始まります。
それは住まいの内部にとどまらず、庭造りやご近所との関わり方など多岐に渡ります。

さて、この週末に竣工後9年半を経過した住まいの窓ガラスに
視線をコントロールするためのフィルム施工をしました。
これまではプリーツスクリーンで照度の調整やプライバシーの確保をしてきましたが、
猫を飼い始められたことをきっかけに、日中もう少し明るく、
そして外を見せてあげたいという要望から今回の施工にいたりました。
フィルムは一旦張ってしまうと剥がせないので、
外の風景を素通しという訳にはいきませんが、
まちなかの住まいでは外を素通しで見る機会も少なく、
またレースのカーテンのようにサッシについた結露水で汚れる心配も無用です。
そこでレースのカーテンのゆように自然に見えるような柄を探していましたが、
ちょうど新しく良いデザインが出たので、こちらを採用することになりました。
これでこの冬はカーテン全開で、日差しのある時は一段と暖かく過ごせることでしょう。
ご自宅で過ごされる機会が増えるお正月に間に合って良かったです。(A)

※写真は施工途中のもので、このあとに右半分もしっかり施工しました

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