000 現場から  ~丘のうえの家~ 『木のいえリノベーション』

221103 竣工

221023 完成検査
9月の初めに工事が始まってから2か月弱。工務店さんの頑張りのおかげで、あっという間に工事が終盤を迎えました。この日は事務所の完成検査。通常監理で見ている視点から一歩引いた形で改めて細部を含めて確認していきます。設計図通りに施工できているかの確認はもとより、工事の際の汚れのクリーニングは十分か、手に触れる木部の肌さわりに支障は無いかなど、専門的な目で検査を行いました。翌日は住まい手さんの検査の日。こうして出てきて修繕箇所等を手直しし、引き渡しとなります。これから寒さが増していく季節を迎えますが、周囲の木々の移りゆく変化を楽しみながら過ごして頂けるタイミングの間に合って一安心です。

221010 塗装工事
ついに現場も佳境に入りました。今週から住まい手さんとの作業に入ります。先日は、小屋裏のペンキ塗装をしてきました。木窓の家から始まったセルフビルド塗装。住まい手さんと一緒に塗ることに自信がついてきました。今回は、小屋裏という事もあって、洞窟?のような感じになりました。写真は塗初めですが、天井もすべて同じ色に仕上げて。ちょっとした籠り部屋になりそうです。次の土曜日は、左官作業と外壁の塗装。そのあとは植栽、そして床のワックス・・・。住まい手さんのお休みをすべて勝ち取って、スパートを切ります。

220923 内装工事
外壁に沿って長いリビングダイニングになっているプラン。以前の空間はもっと長細く間延びしたような感じでした。キッチンの後ろに小さいパントリーを配置して、キッチンを1mほどダイニング側に移動しています。それでも4m超えのベンチができてしまいます。当初ベンチの高さは400㎜。住まい手さんがkinoworkshopさんに遠出をされた際にテーブルを即決されました。そのテーブルの高さに合わせると380㎜がよい感じの高さになるようです。ベンチの奥行も400㎜。壁に体を預けるにはちょっと遠い感じですが、使い方を聞くと、ちょっと寝っ転がりたいの・・・と。であれば、400㎜でもおかしくないかもと今回は奥行400㎜に仕上げる予定です。背にクッションを置いて使うことで、背中も居たくないはず。長ーいベンチは、来客時に役に立ってくれそうです。そういえば、出窓の家の住まい手さんもベンチ3.5mのベンチ。こちらは取り外し可能。そこは椅子、文机、ちょっとした昼寝椅子といろんなリクエストがあって、幅600㎜に。400㎜の奥行に昼寝とは。私は緊張して眠れないかも。。。

220910 木材加工
現場が急ピッチで進んでいます。以前から、少しずつ杉の巾ハギパネルを使うようになりました。杉のパネルといっても、集成材のように小さいピースをくっつけていうような製品ではなく、長い棒状のものを横一列にならべて貼っていくタイプの集成材になります。なかなか販売しているところは少なく、いつもお世話になっている金沢のムラモトが自社で作っているものを購入しています。普段は製材所さんから木材を購入し、それを大工さんが1枚づつくっつけて大きな板にしてもらっています。今回は工期も厳しいこと、木材の価格高騰、パネルの価格を天秤にかけて、巾ハギパネルを使用しています。
富山でも、ウッドリンクが巾ハギ材を製作しています。県産材を使用することで、補助金の利用も可能になっています。ただ、厚みが25㎜と36㎜のみしかありません。30㎜をこよなく愛する私には、厳しい選択。できたら30㎜を製作してほしいと担当者さんに懇願してますが、今のところかなわず。大工さんの作業場では、パネルの木取、枠材の木取を進めています。

220905 工事着手
どうしてもここに住みたい。。。という住まい手の願いが叶い、中古物件を購入することができました。この場所の周辺を含めて、土地を探しているところから相談に来られ、暮らしについて、いろいろ話をしてきました。暮らしについてお話しすると、とても丁寧に暮らしたいという感じ。とてものどかで、空が広く、心地よい風のある、この場所がぴったりです。暮らしに合わせて、ちょっとリフォームをしようと思っていたら、あれよあれよといろんな妄想が膨らんでしまい、着工へと進みました。建物のほかにも、お庭や、畑など暮らしの軸となる計画を一緒に考えていこうと思っています。
お盆を過ぎて工事が始まったところで、こちらの写真は棟梁が現場で撮ってくれたもので、燕の大群が見えたと動画付きで送ってくれました。そんなホッコリするような場所です。

 

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