バルコニーの改修

白い家のバルコニーを改修しています。外部での耐久性が高いと言われている米ヒバを無塗装でどのくらい持つのか。その実験もかねて暴露試験をしていましたが、20年でもう限界かなということで修繕することになりました。実際には昨年から計画していましたが、他の住まい手さんとの兼ね合いや、肝心の大工さんの都合などで2年がかかりの施工となりました。その間に物価はどんどん上がったのは悩ましいところですが、こればかりは仕方がありませんね。
さて肝心の木材の様子ですが、小口(材の端部)や仕口(木材同士の接合部)など水分が入りやすいところを中心に腐っているようです。加えて、シロアリに入られたところもあってボロボロです。それでも小口から20cmも入れば健全な状態で、カットして確認した断面は、20年前のままと言っても過言ではありません。それなりの研究材料となりました。
新しくする木材は、他の現場でも使用している保護材を浸透させたもので、こちらは12年前に竣工したラウベ小矢部の時に出会ったもので安心して使用できます。加えてディテールを少し変更する予定なので、今度は何年持ってくれるのか楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です