000 現場から ~キノテンジコ~
231115 選木
先日、遣り方と同時に構造材として使える広葉樹の選木をしています。家具用として伐採されるため、材料の寸法が小さくなっています。よって、構造材に利用できるものが限られています。今回のテンジコでは、屋根の構造垂木に使用することにしました。全部で30本ほど。刻みをする大工さんと選木しました。材料の供給先である、飛騨広葉樹のコンシェルジュ、及川君が選抜したものをさらに選抜。大工さんが選木する横で、どんどん表情が硬くなってきます。針葉樹の感じで選木しないで!と。
2.1mぐらいの長さの荒木の小口割れや、曲がりなど見てたくさんの中から贅沢に選びました。外壁にも。これはkinoworkshopの片岡さんが選木。写真を送ってもらいましたが、節もあまりなくいい感じ。栗材です。栗は耐久性に優れているので、外壁にはもってこいの材料です。ただ、灰汁(あく)が出る。灰汁が吉と出るか。うーんと唸ることになるのか。ドキドキです。
231030 工事着手
毎年恒例の工房めぐりのお手伝いにkinoworkshopさんに行ってきました。今年はバードコール、菜箸、スツールのワークショップもありました。たくさん来てもらうのは理想なのですが、なにぶん仕事が丁寧なお二人なので、マンツーマンでの作業。程よい人数で楽しく過ごせました。
そして、2015年のテンジシツに続いてテンジコを増築することに。木工職人にとって、材料の在庫は大切なこと。他で借りていた倉庫が解体することになり、工房の横に在庫することになりました。名前の通り、材の展示を目的にしています。今回は、構造材の一部に飛騨の広葉樹を使っています。調べてみると材料強度は桧と同じくらい。ただ、製材の長さが短く、幅も小さいという事で、使用範囲はかなり狭まりました。外壁には栗材を。内部も広葉樹のオンパレードになる予定。新たな試みにドキドキしています。