000 現場から  ~黒瓦の家~

250610 金属屋根
金属屋根も施工が完了しました。梅雨に入る直前に滑り込むことができました。黒瓦の家は2階の屋根や外壁のための足場が1階の下屋の屋根に載っています。それを調整しながらですから、通常より手間もかかっています。頑張って頂いた板金屋さんには感謝しかありません。しかもコーナーの厄介な納まりも丁寧に仕上げて頂き、嬉しい限りです。こうして職人さんたちの心のこもった手仕事で作り込まれていくのを感じています。

250603 瓦屋根
屋根の瓦葺きが完了しました。これから梅雨時期を迎えるので、その前に終わって何よりです。
阪神淡路大震災以降に建築基準法が改定され、瓦屋根などの重い屋根材を使用する場合は耐震のための壁量を増やすことが義務付けられました。また、2001年には瓦工事業界団体によるガイドライン工法が出され、全ての瓦を釘またはねじで緊結するように定められています(強制力はない)。さらに2022年には法改正が行われ、全ての瓦を緊結するよう定められました。能登半島地震で多くの家屋の棟瓦が被害を受けていますが、北陸では2001年からガイドライン工法が概ね取り入れられていたことから、地震の影響を受けていない瓦屋根も多数見ることができました。黒瓦の家では2階部分のみ瓦屋根(1階は金属板葺き)となりますが、北陸ならではの黒ピカの釉薬が美しく光っていました。

250527 上棟
今日は上棟作業初日でした。天気にも恵まれ順調に作業が進みます。途中、空を見上げると日暈(ひがさ)も見られ、現場はお祝いムードです。作業が順調に進んだのも大工さんの準備の賜物。柱や間柱は手加工、梁はプレカットのハイブリッドスタイルに加え、外壁や床の構造用面材も事前加工済み。釘打ち箇所も印が入って、応援で入っている大工さんへの指示も的確です。こんな大工さん、そうそう居ません。本当にありがたいことです。夕方には棟木も上がって、無事、上棟式も終えました。明日も引き続き、屋根と壁の仕舞作業が続きますが、天候も良い予報でありがたい限りです。住まい手さん、おめでとうございます。

250512 梁選木
金沢のプレカット工場で梁在位の選木を行いました。梁の大きさにもよりますが、リクエスト通りの赤身の多い材が集まりました。写真の通り含水率も合格です。目の積み具合も素晴らしいですし、今回も大工さんの顔もほころんでいます。どの材をどちらの場所に使うかもスムーズに決まりました。来週はプレカット工場に大工さんが通い詰めて手加工を加える予定です。手間のかかる作業を進んでやってくれる大工さんに感謝、そして短期間にこれだけの構造材を準備してくれた製材所さん、ありがとうございます。

250425 柱選木
大工さんの作業場に柱材が納入されました。吉野杉らしい「赤身勝ち」の指定を通り越した、真っ赤な材がズラリ。そして特注の和室廻りの柱のきれいなこと!。。。大工さんの顔も自然とほころびます。含水率を測定して、乾燥も十分なことに監理者の私もにっこり。遠路運んで頂いた甲斐がありました。
黒瓦の家の構造材は棟梁と協議して梁はプレカット加工、柱は大工さんの手加工のハイブリッド体制で行います。しかも梁は大工さん自らプレカット工場へ乗り込んでの二次加工を行うことになりました。これから大型連休を迎えますが、大工さんたちは休めるかしら・・・というのが、もっぱらの心配事です。

250414 基礎工事
配筋検査を行いました。組み上がってみると整然としている感じがしますが、床が3種類、立上りは13種類もの種類があります。これをくみ上げる順序を考えながら進めるのですから、職人さんは大変だったことと思います。所々、指定の鉄筋より大きなサイズのものに変えながら、丁寧に施工されています。この後、設備の先行配管を行ってから床面のコンクリートを打設します。工務店さんの事前準備も良く、順調に進んでいて何よりです。

250327 基礎工事
田の字プランをもとに発展させたかたちの住まい「黒瓦の家」の建設が始まりました。瓦屋根に左官と杉板の外壁、下屋と濡れ縁の半屋外空間など、日本家屋が大好きな住まい手さんの想いがたくさん詰まった住まいは、秋頃に竣工の予定です。これからも打合せが続きますが、完成目指して徐々に変化していく姿を含めて楽しんで下さい。私の方は早速届けられた基礎配筋の施工図確認をしているところです。工務店さん、現場進行に協力いただきありがとうございます。

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