000 現場から  ~木立のなかの礼拝堂~

251027 器具付け
現場の外部足場は解体され、内部も内装工事が概ね終わり、照明器具や衛生器具などの取付が始まっています。この日は礼拝堂のペンダント照明(吊り下げ方の照明器具)の高さの微調整。天井高さに奥行き感が得られるようにグループごとに高さを変えています。まずは図面の高さで調整し、そのあと目視で再調整。優しい光に包まれる空間となりますように。

250730 内装工事
暑い日が続いています。現場は牛歩ながら着実に進んでいます。
建物自体はとてもシンプルな材料と空間に整えていますが、唯一、礼拝堂の天井は少し様子を変えています。内部音の反射や吸音に配慮して不連続な天井をつくりました。ちょうど、お寺の家紋が三本杉という事もあり、3つ折れの天井です。祈りの空間なので、少しだけ象徴的な空間になりました。大工さんと相談しながら、エッジの納まりなどをきれいに施工してもらいました。祭壇や壁、床などの仕上がりも楽しみです。

250625 断熱工事
面積が大きいので外部仕上げにも時間がかかります。ようやく内部の断熱材が施工されました。今回は羊毛断熱材(ウールブレス)を採用しています。高断熱仕様にすると、ウールブレスよりもさらに性能の高い断熱材もあります。
断熱材を選ぶ際は、価格、性能などをふまえて選んでいきますが、断熱材によって施工の方法も変わってきます。肝心なのは、どの断熱を使ったとしても性能が発揮できるよう施工されていること。ウールブレスは内部結露が発生しにくいといわれています。内外部から湿気が侵入したとしても、呼吸をするように吸放出するとされています。まさに羊毛に包まれている礼拝堂ですね。ただ、天井部分はより性能の良いグラスウールを採用しています。ですから正確には全面を羊毛に包まれているというこよではありませんが、屋根、天井の断熱はやはり性能を優先してしまうのです。という事でまずは、きれいに敷き詰めてくれた大工さんに感謝。現場は動物園のような匂いがかすかにします。内部の壁を張ってしまうと無くなってしまうのですけどね。

250606 上棟
建て方が完了しました。天候もよく、というか暑すぎでしたが、頑張って下さった大工さんに感謝です。緩い勾配の屋根の上は眺めも良く、夕方近くには木陰もできて、このまま遠方に広がる風景を楽しんでいたいくらいです。写真に写っているのは、屋根面に構造用合板を打ち付けているところ。これも耐震性を高めるための作業で、釘の寸法や打つ間隔も決まっています。それを丁寧に打ってもらって、抜けが無いかなどを私の方で確認しています。
この後、壁にも耐震性を高めるためのボードを施工し、外壁工事、断熱工事、内装工事へと続きます。暑い季節に移ってきましたが、熱中症には気を付けて作業して下さいね。

250430 基礎工事
昨年の本堂の屋根改修工事に引き続き、ご門徒の方々に活用して頂くための施設(門徒会館)の建設工事が始まりました。養蚕農家の建物を移築し130年以上経っていた大きな庫裏を解体し、1/5ほどの大きさの門徒会館を建設します。春先より工事が進み、連休の入り口に基礎の配筋検査を終えました。
既存建物を解体したのちに建設位置に合わせて行った地盤調査の結果、地盤改良が必要であることが判明しました。計画時点より、想定していましたが、いざ必要となると工程の再調整など慌ただしくなります。春先の工事着手時期ということもあり、地盤改良工事も混んでいるようです。今回の地盤改良では砕石パイル工法を採用しました。砕石を細い穴からどんどん地面に入れ込んで、押固めていく工法で、押しては入れて押しては入れる作業を80本近く行いました。重機の車輪が浮くほど押こんでいく様は圧巻です。これで安心して上屋の建設工事を進めることができます。

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