黒い家
高齢になる住まい手が快適に暮らせるような住まいとして計画されています。室内毎の寒暖の差が生じないように、可能な限りオープンな空間に日射条件と通風条件を加味した構成となっています。
将来的な家族構成員の増減に対応するため、居間周辺は容易に模様替えが行えるレイアウトとなっています。また農村地域であることを考慮し、形式的な客間を設ける代わりに玄関土間を広げることで来客が気軽にくつろげる空間を設けています。
この住まいでは、寝室はあえて北面に配置する提案を行っています。これは住まい手に就寝時以外はポカポカとした南面の居間スペースで時間を過ごして頂けるようにするためです。結果的に住まい手はこの提案のもと豊かな時間を過ごされています。
2003年富山県建築賞