木立のなかの礼拝堂

鉄筋コンクリート造の立派な本堂をもつお寺ですが、夏の暑い時期、冬の寒い時期の法要は環境的に大変とのこと。それを気遣ったご住職と門徒総代会の皆さんから、門徒会館の建設を依頼されました。現地を確認すると古い庫裏に隠れて、後ろの方には立派な座敷が続いていました。そこで座敷を活用して最小限の大きさの門徒会館を建設する方針となり、建設委員会を設けて事業を進めていきました。
目立たない建物ボリュームの設定、新築感が少ないピカピカしない仕上材の選定、古い庫裏で使っていたケヤキの敷台の再利用など、主となる本堂や歴史ある佇まいの座敷との調和を考えて計画しています。法要などを行う礼拝堂の天井は、お寺の家紋でもある三本杉や、敷地から望める剱岳を模した折上げ天井に、天井の高さを強調できるように吊るされた照明器具が、あたかも雪山に降る綿雪のように浮かびます。完成引き渡し後には既に法要の場として利用されたそうで、天気の良い日だったこともあって、途中から暖房を切って使用されたとのことです。年が明け春先に執り行われる落慶法要の場で、門徒の皆さまと一緒にお祝いできることを楽しみにしています。

01 住宅(新築)

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