黒瓦の家
瓦屋根で下屋のある住まい、外壁は白洲の左官壁。住まい手の希望は明確で、数寄屋建築で有名な建築家「吉田五十八」の建物が渡航に好きですとのこと。それならばと実際の建物の中でエスキス(設計のためのスケッチ)をしながら、空間の在り方などを現代流に変換してできた住まいです。空間を移動する動線は複数つくり、雁行して視線を動かしながら外部との距離をとる。水平線とシンプルな切妻屋根が印象的なかたちに、空間によって変えられた建具の高さなど。大工さんと一緒に使用する材料や納まりを検討しながら、じっくりと作りました。
加えて、もう一つの要望の高断熱の暖かな住まいは、各階に一台ずつのエアコンで過ごせるように計画されています。おかげで引っ越されたのは冬の入り口だというのに、無暖房でも暖かいこと。12月に入ってからはエアコンも動いて更に暖かい。。。というよりむしろ暑いくらい。このままでは、厳寒期を迎える頃までに、体が寒さに慣れないのではと心配になるほどです。住まいは、引っ越されてから要所要所に温湿度計を置かれて、日々の様子を観察中とのこと。きっと賢く工夫されながら、春を迎えて下さることでしょう。このあと夏を迎えて1年点検の折に話を伺うのが楽しみです。その前に春になれば庭づくりも始まることですし、これからの暮らしがとても楽しくなりそうな住まいです。
















