023 smart

ダイムラー・クライスラーの子会社であるスマート社が製造する2人乗りの車です。2004年に4人乗りのsmart forfourの発売を受けて、fortwo(coupeとcabrioがあります)と名称変更をしています。

全長2540mm×全幅1515mm×全高1550のこの小さな車は、時計のSwatch社と高級車で有名なMercedes社が共同でコンセプトをつくり世に送り出されました。(Swatch+Mercedes+Artの造語で“smart”と名付けられています。)
時代の流れとともに新しく発売される車は(モデルチェンジとともに)例外なく大きくなっています。その中で「小さいこと」をデザインしたこの車は世に一石を投じたと言えるでしょう。2人乗りのため用途は限定されますが、「通勤のための都市コミューター」という開発コンセプトを見事にかたちにした点で高く評価できます。写真のシルバーの部分は「トリディオンセーフティセル」といって、鋼鉄製の頑丈な部分(構造体)です。安全性をかたちにした素晴らしいデザインです。
さて乗り心地はどうでしょう。実は2度ほど試乗したことがあるのですが、AT車としては落第です。機械による変速が上手く機能していません。ですからマニュアル車(国内で販売されるsmartは全てセミATなのでクラッチはなく、シフトレバーの+-を操作して変速できる)として乗って下さい。高めの乗車位置でミニミニバンのような快適なドライブができると思います。
私は現在ワゴン車に乗っていますが、1人で現場へ向かうときなどは背面に無駄な空間を運んでいるなぁ・・・と痛感しています。また現場で車を止める際にも大きな図体が邪魔になることもしばしばです。ガソリン高騰の折、事務所への導入が待ち望まれる一台です。(A)

補足ですがワゴン車に乗っているのは、現場への資材搬入や現場廃材(柱や梁の切れ端を薪にしている)の運搬などを行なうためで、地方では珍しく1台しか所有していないことなども理由に上げられます。
複数台の車を所有することが当たり前(成人の数だけ車があることも珍しくない)の環境であるからこそ小さい車が必要だと思うのですが、家族で共有するという概念が希薄なためか日本では浸透していないようです。
個人的には+1は「趣味の車」であっても良いと思いますが、わが家の現状では難しいところです。