062 ブリーズ・ソレイユ
左は「白い家」の東面(就寝スペースの前)に設けられた木製ルーバーで、右は建築家ル・コルビュジェの設計した住宅に設けられたコンクリート製のルーバーです。
ブリーズ・ソレイユとは直訳すると「太陽を砕くもの」という意味ですが、建築用語として「日射を遮るために設けられた装置(特にルーバー)」を指します。コルビュジェがネーミングし、好んで設計に取り入れていたのでコルビュジェが考案したと思われていますが、実際にはコルビュジェが色々な土地で見た(インドやブラジルなど)ものを応用したに過ぎません。
さて「白い家」のルーバーですが、2つの機能を持っています。1つは暑い夏の日差し(東面なのでダイレクトゲインが大きい)を遮る機能、もう一つはルーバーのうしろにある寝室と浴室のための目隠しのための機能です。このルーバーは360度回転する可動型にしてあるので冬には日差しを取り込む方向に角度調整することが可能となっています。固定されたルーバーを造るよりも、太陽の動きをみながら季節に応じて調整していく方が、楽しめる住まいになると思います。皆さんもどうぞ。(A)
“062 ブリーズ・ソレイユ” に対して2件のコメントがあります。
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以前、渡辺篤史の建もの探訪という番組でルーバーのある家を見て以来すごくルーバーというのものに憧れがあります
デザインとして好きな事もありますが機能性も兼ね備えているという事に惹かれました
プリーズソレイユとも呼ばれているのですね
初めて知りました
私はコルビジュエのコンクリートのようなものよりも(公共施設などで使っているのでしょうが)木製や竹などで出来たものを使った家に住んで見たいと思います
白い家のように可動式で太陽に合わせて調節が効くのはいいですね
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自分で何かできる・・・というのが、楽しめる住まいには欠かせないと思います。それと木や竹などで造ったものは恒久的ではなく、ある時期でメンテナンスあるいは取り換えなどが必要になることは頭に入れておいて下さい(^^