9°の家
ミニ開発で誕生した新しい宅地。その一番奥にあるこの敷地は、一見すると使い勝手の悪そうな変形した土地でした。奥行きが浅めで鋭角に尖った部分もある。さてどうしたものか。。。
尖った部分は、庭木を植え遠近感を出す。これを眺める位置にリビングを配置し、この住まいの特性でもあるSOHOは平屋、住宅部分は2層と重なりを避け音の問題をクリアする・・・、 と パズルを解くように、この土地に納まりよく空間を配置していった結果、平屋部分と2層部分に9°のズレを持たせることに辿りつきました。
この土地で、この住まい手でしか実現しなかった住まい。居間となっては、この「かたち」しかありえなかったと思わせるほどの特殊解でした。リビングを中心とした住空間には、住まい手の好きな家具とセンスの良い雑貨が飾られ、シンプルな空間に彩りを添えてくれています。