下大久保の家

 

住まいの隅々に家族の声が響き渡るように、扉や襖を積極的に開放したくなるような空間となっています。居間周辺は建具を開け放つことにより、台所部分も含めると約30畳の大きな空間となっています。また玄関は単一空間として仕切るのではなく、昔のような土間で行われた「お客さんとの語らいの場」のような使われ方を期待して、大きく、かつ長い式台を配し、居間・和室と連続する空間として設定されています。
この住まいでは限られた床面積を有効に活用するために現代の生活に合わせて、田の字型のプランを応用しています。居間と吹抜を中心として、田の字型の平面が立体的につながり、家族の声が住まいに響き渡るようになっています。

2004年富山県建築賞
雑誌掲載:「新しい住まいの設計」2005年1月号

01 住宅(新築)

次の記事

桜町の家