000 現場から  ~キノテンジコ~

231227 外部

外部廻りの工事が完了しました。あとはkinoworkshopさんに製作依頼している窓と玄関扉の施工と内部壁と断熱材の施工です。春までには完了してほしいなと伝えて検査完了。最初に施工した部分の外壁も良い感じに退色し、現在施工中のテンジコとのコントラストの差が大きいですが、外壁に張った栗の木も直ぐに落ち付いた色になりそうで、早くも数年後の姿が楽しみです。今のところ心配していた灰汁も出ていないようなので、一安心。このまま経過を観察したいと思います。

231206 外壁

屋根ができて、外壁の木板、小波板の施工が始まりました。今回の外壁は栗材。先日片岡さんに選木に行ってもらったものです。納材されて、大工さんからの連絡。「15ミリではなくて、20ミリの厚みになってるよ」と。通常、流通されている板材の厚みは、15、12ミリ。今回はほんとにオーダーメイドで、在庫している栗材を製品にしたので、20ミリになったようです。
厚みが増えるのは耐候性が良くなる方向で良いのですが、納まりを変更したりなどの作業をすることに。大工さんも下地の調整などいろいろ調整をしていただきました。長さも3m材がないので、途中で板を継ぐことになります。継ぐ位置の確認も必要。貼り終えた外壁を見ると、床板のよう。本来なら床板にも使用できる高級木材だからでしょうか。とても目が詰まってきれいに見えます。心配は、板のねじり。栗は相当ねじるという事なので、今後経過観察をしないといけませんね。

231115 選木

先日、遣り方と同時に構造材として使える広葉樹の選木をしています。家具用として伐採されるため、材料の寸法が小さくなっています。よって、構造材に利用できるものが限られています。今回のテンジコでは、屋根の構造垂木に使用することにしました。全部で30本ほど。刻みをする大工さんと選木しました。材料の供給先である、飛騨広葉樹のコンシェルジュ、及川君が選抜したものをさらに選抜。大工さんが選木する横で、どんどん表情が硬くなってきます。針葉樹の感じで選木しないで!と。
2.1mぐらいの長さの荒木の小口割れや、曲がりなど見てたくさんの中から贅沢に選びました。外壁にも。これはkinoworkshopの片岡さんが選木。写真を送ってもらいましたが、節もあまりなくいい感じ。栗材です。栗は耐久性に優れているので、外壁にはもってこいの材料です。ただ、灰汁(あく)が出る。灰汁が吉と出るか。うーんと唸ることになるのか。ドキドキです。

231030 工事着手

毎年恒例の工房めぐりのお手伝いにkinoworkshopさんに行ってきました。今年はバードコール、菜箸、スツールのワークショップもありました。たくさん来てもらうのは理想なのですが、なにぶん仕事が丁寧なお二人なので、マンツーマンでの作業。程よい人数で楽しく過ごせました。
そして、2015年のテンジシツに続いてテンジコを増築することに。木工職人にとって、材料の在庫は大切なこと。他で借りていた倉庫が解体することになり、工房の横に在庫することになりました。名前の通り、材の展示を目的にしています。今回は、構造材の一部に飛騨の広葉樹を使っています。調べてみると材料強度は桧と同じくらい。ただ、製材の長さが短く、幅も小さいという事で、使用範囲はかなり狭まりました。外壁には栗材を。内部も広葉樹のオンパレードになる予定。新たな試みにドキドキしています。

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