上轡田の家

 

このプロジェクトは、比較的新しい住宅地に残された区画を購入することからスタートしました。既に周辺のまちなみは形成されているので、それとどのように馴染ませるか、隣地の住まいに対する圧迫感をどのように軽減するかなどということにも配慮しました。
屋根勾配を利用して2階居室部分を設けているので、ローコストでありながらそれを感じさせないような大きな空間の取り方が実現しています。特に居間の大空間は、住まい手の暮らし方に柔軟性を持たせるように計画されています。これから運び込まれる「この住まいのために創られた座卓にもなるテーブル」は空間の質を高、住まい手の要望に応じながら住まいとともに長い歳月を過ごすことになるでしょう。外部の植栽はこれからですが、2~3年をかけてゆっくり育て上げれられ、まちなみに新しい潤いを与えてくれることを期待しています。